「俺もに、決まってんだろ。」 照れたように呟いたあらたは、クッキーを噛じってまた、そのままあたしのくちびるに押し込んだ。 甘い甘い、チョコレートクッキー。 そうしてまた、あらたの鼻歌が響く。 あたしも一緒に口ずさむ。 「…だっから、ヘタクソ。」 「あらたと一緒だから、いいんだも~ん。」 鼻歌が聞こえる距離が、嬉しい。 『ハナウタハート』 .