あらたの為に、紅茶を淹れる。 お気に入りの、赤い小さめのやかんからは蒸気がしゅんしゅんと、音を立てている。 あらたとあたしの、お気に入りの紅茶葉が入っている缶を開ければ、紅茶の薫りが立ち上った。 リビングのソファーには、雑誌をめくるあらたがいる。 お気に入りの紅茶。 そばには、大好きなひと。 ココロの、シアワセ。 .