「3名様いらっしゃい〜。良かったら自己紹介してな〜!、リョウっていいます!~~~~」
普段なら絶対しないけど、何となく気になった私はコメントしてみることにした。
〈初見です〉
無愛想な文だって打ってから後悔したけど、その主であるリョウさんは
「初見さん!!いらっしゃい!良かったら自己紹介してってね!」
って言った。今思えばあれは普通の配信主として当たり前だったのかもしれないけど
あの頃の私はとにかく嬉しかった。

最初は本当に暇つぶしのレベルで気が向いたら行く〜くらいだったのに、いつしか通知が来たら直ぐに飛んで行くようになった。

「あ、りと!いらっしゃい!今日も一番乗りやね!!」
その言葉が嬉しかったし、何打ってもちゃんと拾ってくれるリョウさんが好きだった。
私はどんどんリョウさんの配信にハマっていった

ある日別のリスナーさんがリョウさんに
《私たちってどんな印象?》
って聞いてた。そしたらリョウさんは一人一人に印象を伝えて言った。
私も聞きたかったけど、もう既に何人かの印象言ってて疲れてるかなって思ったから
「りとも聞く?」って言われた時に
〈私はいいよ、疲れたでしょ〉って打った。あとから後悔するのに笑
そしたらリョウさんは話し出したの。
「そっかぁ。。りとはねぇ、この中で1番甘えたがりなんだけど…多分1番素直じゃない。周りと比べて良いとか悪いとかそういうんじゃないけどもっと甘えていいんだよ」って。
その言葉は本当に心に刺さったの。
完璧に被せたはずのりとの仮面の中に居る私の本性だったから