記憶がまだ戻って無いはずなのに…

なんで雅斗が私なんかに告ってんの?


意味分かんないよ…



でも今ここで素直になら無かったら?


…これだけは分かる…雅斗の記憶が戻ってしまった時また同じ事になってしまう…


そんなのもうヤダ…


だからここではこう言うしかない…


「よろしくお願いします。」

照れ隠しに顔を隠してると思われるようにわざと大袈裟に抱き付いて…



この日から私は雅斗の彼女になった。



その数日後…雅斗は無事退院した。