どれくらい走っただろうか……
気付いたら自分の家の前にいた。




辺りは真っ暗だった。
少し肌寒かった。



私は息を整え家に入った。



すぐに自分の部屋に駆け込みベットにダイブした。



どんどん気が遠くなっていった。




その日は珍しく夢を見た。



それはありえないくらいリアルで残酷なものだった。



そこには雅斗がいて前みたいに笑っていた。
でも隣りにいるのは誰か分からない女の子だった。

それだけでもショックだったのに悪夢はさらに残酷な言葉を私に突き付けた。


『あっ香鈴じゃん！何お前彼氏は？あっ！フられたのか！残念だったな俺はお前みたいなくず好きじゃないんだよ！本気にして馬鹿じゃねぇ？！俺の本命はこいつだから』そういって隣りの女の子を指した。



どんどん闇に覆われてしまうようで怖かった。

目が覚めるともう辺りは明るくなっていた。