香鈴の部屋の扉を開けると香鈴の部屋は以外に可愛らしかった。


机の上の写真たてには雅斗と2ショットで写る笑顔の香鈴がいた。



窓の外は雅斗がいる部屋が見えた。


俺の知らなかった香鈴の姿が見えてうれしいような悲しいような複雑だった。



香鈴をベットに寝かせて帰ろうとした俺の耳に衝撃的な言葉が聞こえた。


『…ん…雅斗…ごめんね…』



えっ!?何で雅斗?何で謝ってんの?何で泣いてんの?



訳わかんねぇ…ここにいちゃいけない気がする…帰ろっ…





階段を降りるとリビングにおばさんがいるのが見えたから声をかけようと思って扉を開けたら…捕まってしまった。

俺はおばさんの言葉に甘えてコーヒーとケーキをもらった。


それから俺はダッシュで家まで帰った。


…雅斗に見られていたとも知らずに…