『雅斗がウザいからシカトしたの。悪い？！彼氏以外の男子と喋らなくても別にあたしは問題ないし。』
なんて怠そうに答えた。



その時俺は怒りを通り越してしまった。

「ﾌｯ…ﾊｯﾊｯﾊｯ…」
笑いが込み上げてきた俺はおかしくなっていた。


「そういう事ね。それは悪かったな。ウザくて。安心しろもうお前みたいなクズに話しかけねぇから。」


思いっきり香鈴の肩を押して俺は教室に戻った。



ﾊｯ俺は何やってんだよ。分かってた事じゃん！もう好きじゃないのに何本気になってあんな奴に聞いてんだよ。馬鹿馬鹿しい…あーあ何か俺馬鹿だな。




教室に帰ると笑顔で待つ咲悠がいた。


『あっ雅斗！もぉ遅いよ？！何やってたの？帰ろぉ～』


咲悠の声を聞いたら何か急に悲しさが込み上げてきてそれを隠すために咲悠に抱き付いた。


咲悠は不思議そうに『雅斗？』って聞いてきたけど俺は少し涙声で
「このままでいさせて…」って精一杯の声を出し強く咲悠を抱き締めた。



咲悠は何も言わず頭を撫でてくれた。