俺は殴られた腹を擦りながら教室に戻った。



俺は香鈴の事なんかもう好きじゃないのに何でこんなにムカツくんだよクソ!!!


ドンッ

思いっきり壁を殴ったため少し痛かった。


でも今の俺にそんな事はどうでも良くて苛々がMAXに達した俺はもう一度香鈴の所に行った。


やっぱりはっきりさせなきゃいけない気がする…

ハァッハァッ…香鈴どこだよ!?



あっいた!



落ち着け俺!周りに女の子がいるぞ!



俺はそっと香鈴に近ずいた。


「ねぇねぇ中原さん借りてもいい?」
そんな俺に周りの女の子達は
『どっ…どうぞ!持ってってください!』なんてキャーキャー騒ぎながら許可してくれた。

「じゃあ遠慮なく。」
なんていいながら香鈴の腕を引っ張って人気の無い非常階段に来た。


俺は何も言わない香鈴に苛つきながらさっきよりも優しく聞いた。