俺はチャイムと同時に教室を飛び出た。
周りを気にする余裕もなくひたすら家まで走った。いつもなら待つ香鈴の事さえ忘れて…




俺は家に着くなりダッシュで自室に駆け込んだ。
そのままベットにダイブして枕に顔を埋めた。



…何なんだよ!何が翔と向き合うって決めたからだよ!ふざけんなよ!香鈴の馬鹿!ってか早くに告れなかった俺の馬鹿!くっそぉ!ぜってぇー香鈴に俺を彼氏にしなかった事後悔させてやる!



って言っても俺情けねぇーなぁゝあーあ笑えてきて何か泣けるわ…


その日の俺はダサイと分かっていながらも涙が止まらずずっと泣いてた。




どんなに後悔してもあいつの俺の大好きな香鈴の隣には俺じゃなく翔がいた。15年間ずっとあいつの隣りは俺で俺の隣りはあいつだったのに…



何度願っても変わらない事実が俺の胸を突き刺した。