ある日何でか分かんないけど香鈴に呼び出された俺は今誰もいない音楽室にいる。


香鈴は一体何を考えてんだ?わけわかんねえ…
そんな事を考えてると足音が聞こえた。

『ごめっ…待った?』
「嫌別に?」


俺のためにそんなに走ってきたのかよ…何なんだよ…女ってつくづくわかんねえな。

少しの間沈黙が流れた。


それを先に破ったのは香鈴だった。

『呼び出してごめんね。あのさぁ、言おうか迷ったんだけど…けじめのために言わせて、迷惑だと思うから聞き流してね?!』「んだよ…早く言えよ!」
『あたし中原香鈴は小原雅斗の事が好きでした。ってか今も好きです!』
…はぁ?!まじ?嘘だろ…夢なんじゃね?!


『雅斗?』
「…俺もお前の事が好きだ!だから俺と付き合って」
『…ごめん。それは無理!咲悠の事もあるし私は翔と向き合うって決めたから。』
「そっか…だよな…ハハ…あーあもっと早く言えば良かった」
『好きになってくれてありがとう。これからも良き幼馴染みでいてね!』
「おぅ!」
俺は涙を堪えて笑顔で応えた。