「うるわしく美しい五月 つぼみがいっせいに開くころ ぼくの心のなかでは 恋が花開いた。 うるわしく美しい五月 鳥たちが一斉に歌うころ ぼくはあの子に打ち明けた あこがれと焦がれる思いを」 私が詩の朗読を終えると、 クリスは言いました。 「ハイネはいつ読んでもいいね。 5月は、僕たちが出会ったときだね」