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「第一次審査から第四次審査まであるのね…」

教室で、スマホと睨めっこをしている私。

今は、ヒロインの応募をしているんだ。

「ちょっと貸してくれる?」

久留美が言った。

「うん」

久留美にスマホを渡す。

「んーっと、これ!名前とか入力するんだって」

機械音痴の私とは反対に機械の操作が得意な久留美は、私のスマホをパパッと操作してくれる。

「ほえ〜…、ひとみだ…あかりっと」

久留美の助けを借りつつ、私は入力をする。

次は、生年月日。
その次は、写真。

「盛れるのがよくな〜い?」

美菜が言った。

盛れるのって…

「「…あはは」」

私と久留美は苦笑する。

「今日の帰りに、どっかで撮ろっか?」

久留美が首を傾げる。

「そうだねっ…!ありがと…!」

「わ、私も行くー!」

美菜も飛びついてくる。

「うんっ…!!2人とも、本当にありがと!」

私は、2人に笑顔を向ける。

「委員会早く終わるといいね〜」

「うん」

久留美の言葉に頷く。

私は、放送委員会。
美菜は、運動委員会。
久留美は、栽培委員会。

3人とも違う委員会だから、時間は揃わない。

「んじゃ、下駄箱集合で!」

「はーいっ」