芸能人くんの甘い溺愛。

そして、少し歩くと、

「着いたよ。ここが今日遊ぶところ」

と陽介くんが言った。

陽介くんが指差す方向を向くと、そこは遊園地だった。

「ゆう、えんち……?」

看板には、キノコ遊園地と書いてある。

キノコ遊園地………って。

「「前きたことあるね!」」

光里姉と私の声が綺麗に重なる。

私が5歳くらいの時に、一度来たことがある。

お父さんもお母さんも楽しんでいたから、この歳でも楽しめるはずだ……!

「そうなんだー。じゃあ、行こっか。」

蒲田くんが言った。

そして、もう一言付け加えた。

「誰もいないからね」

「……?」

誰もいない?

意味深に笑う、イケメン2人。

「まあまあ、入れば分かる」

私は、疑問に思いながらも足を進めた。

入園ゲートを通ると、いきなり目の前に、くまのキャラクターが出てきた。

ぺこっとおじぎをして、去っていく。

な、なに………?

陽介くんと蒲田くんは、くまに礼をしていた。

謎がありすぎる………!

陽介くんと蒲田くんは、先へ進んでいく。

そこで私は違和感に気付いた。

人がいないことに。

『誰もいないからね』

陽介くんが言った言葉と一致した。

「よ、陽介くん……。もしかして、これって」


貸し切りってやつですか?

私が、貸し切りということに気付いたことを陽介くんは察して、満足そうに頷いた。