芸能人くんの甘い溺愛。

「全然待ってないよ。じゃー、行こっか!」

光里姉、テンション高い。

そりゃそうだよね。

私も楽しまなきゃ………!

「ひ、光里さん…。一緒に行きません?」

蒲田くんは、眼鏡をかけていても分かるほど、顔が真っ赤だ。

「え………っ、もちろん!」

光里姉は満面の笑みを浮かべて、蒲田くんの隣に並んだ。

微笑ましい…!

ぽーっと2人を見ていると、高原くんが口を開いた。

「僕たちも行こっか。」

うわぁ〜…!

本物の高原くんだっ………!

「はいっ…!」

私と高原くんも並んで歩く。

なんだか、夢みたいだ。

「今日は、ありがとう………ございます」

同い年だけど、一応敬語を使う。

「タメ口でいいよ。」

私の心を見抜いたかのように高原くんが言った。

「はい……じゃなくて、うん!」

私はにっこり笑う。

今日の高原くんは、蒲田くんと同じく、眼鏡をかけていて、帽子を被っている。

これなら、あのかっこよさも漏れることがないはずだ。

「僕のー、ファンなの?明里さんは」

"明里さん"

高原くんに名前を呼んでもらえた……!

なんて幸福なのでしょう。

国民的スターの、高原陽介くんが、今、私の名前を呼びました。

今すぐ叫んでしまいたいほど嬉しい。