「ゆっ、優香里姉!ごめんなさい」

私は頭を下げた。

優香里姉(ゆかりねぇ)は、大学2年生。

光里姉がガーリー系の可愛いだったら、
優香里姉は、クール系の可愛い。

性格は、まさに『ツンデレ』なんだ。

そして、今女の子に大人気の雑誌、『peach』のトップモデルなの。

優香里姉も私の自慢のお姉ちゃん!!

「で、でもね優香里姉!明里はね……」

光里姉は、お母さんに説明されたものをそっくりに言った。

「ふーん。ま、頑張りなよ。」

優香里姉は、照れ隠しをするようにそっぽを向いた。

「ははーん!さては、照れてるな〜!」

光里姉は、優香里姉に近づいて脇腹をつついた。

「ちょ…!何よっ…」

優香里姉も光里姉も何やってんの…。

「も〜、早く支度しなさ〜い!」

お母さんが言う。

「「はーい」」

光里姉と優香里姉は声を揃えて言った。

私も席につき、テレビを眺める。

お〜!

映画の情報の次に、高原くん特集をやっていた。

『あれ?これってこうじゃないんですか?』

『違うわ、ばーか!』

高原くんの天然さをツッコむ、高原くんの幼馴染兼人気俳優の蒲田 将星(かまたしょうせい)くん。

「この人、私好きー!」

光里姉がまたまたテレビを指さした。

「蒲田くん?高原くん?」

私が尋ねると、光里姉は、

「蒲田くん!」

と言った。