【光里姉:学校で連絡禁止だけど笑
今日の昼休み屋上で作戦会議】

光里姉から連絡が来た。

【明里:おい笑了解。】

こっそりとバレないように返信をする。

まだ、現実味がないなぁ……!

〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 

「こんにちは、明里さん」

「こんにちは……!」

私に向かって微笑む彼。

だが、そんなほんわりとした表情は一変。

私を壁に追いやってくる。

「た、高原くん……?」

私は戸惑いつつも彼の名前を呼ぶ。

「楽しもうね?」

何か恐ろしいことを言われるのかと思いきや、可愛いセリフ。

私のハートは見事に撃ち抜かれてしまった。

顔を赤くしてあたふたする私。

「明里さん?」

顔を近づけてくる彼。

「はわわわ………」

瞳田明里、17歳。

イケメン芸能人のせいで心臓が壊れそうです。

「あ、あのー…、近いですよ?」

私の言葉に彼は口を尖らせた。

「んー、いやだ」

子供みたいで可愛すぎる…。

「で、でも、ここは公共の場ですし……」

ここは人影がないところだから、ギリギリセーフ……でもない。

もうそろそろ光里姉たちも来ちゃうし……!

「うるさいなぁ…」

「でも、」

私が話す前に口は塞がれた。

状況を理解できなかった。

今私の唇には柔らかいものが触れていて、

顔の目の前には、高原くんがいて……。

「!?」

私、キスされてる…。

〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜