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一限目が終わり、陸都に引っ張られ、教室のベランダに出た。

「で、さっきの話。聞かせてもらおうじゃないか」

ニヤニヤして言う陸都。

うぅ……。これは逃避不可能だ……。

「あのー、そのー…。あはは…」

笑ってごまかそうとするが、それは意味がなく。

「通じません」

きっぱりと陸都に言われてしまった。

「いや、驚かないで聞いてくれるかな?」

「分かった」

「私ね、今度、光里姉と蒲田将星くんと高原陽介くんとダブルデート、するんだ」

一息で全部言った。

なぜか、陸都には言っても平気と思ったからだ。

まぁ、幼馴染だし。

「そうなんだ」

陸都の顔は少し苦しそうに見えた。

「陸都…?」

私が顔を覗き込むと、陸都はにっこりと笑って、

「いいじゃんか!頑張れよ!」

と言った。

でも、幼馴染の私にはお見通し。

「さて、君は何が苦しいのかな?」

ニヤニヤして尋ねた。

「なっ………、別にっ」

陸都はふてくされたまま教室に帰ってしまった。

前から変わってないし。

小さい頃もよく、私がちょっとだけ意地悪しただけですぐ拗ねてた。

まぁ、変わってないこともいいのかな、なんて。

陸都は陸都だし。