うーん、光里姉と話さないとね、そこは。

「瞳田さんっ!」

「は、はいっ!」

顔を上げると、怒っている美濃先生の姿があった。

「最近ぼーっとしすぎです。」

「ご、ごめんなさい……」

やっぱり美濃先生は、怖い……!

「そうですね、瞳田さん。活を入れないと、ダメですよね?」

「は、はい……」

ただただ、こくこくと頷く私。

「__文化祭の実行委員をやってもらいましょうか。」

「はい」

こくこくと機械のように頷く。

文化祭の実行委員か………って。

「実行委員っ!?」

「あら、どうしましたか」

美濃先生が首を傾げる。

「いえ!なんにもありません!!」

もう、私ったら………!

何回目よ…。

「ふはっ、ダサっ…」

おかしそうに笑っている陸都を睨みつけた。

妄想癖が出てしまった……!

私は、背筋を伸ばして、美濃先生の話を聞く。

「えーと、瞳田さんと、もう1人男の子で実行委員になりたい人いないかしら?」

黒板に、『文化祭実行委員 瞳田』と、美濃先生の美しい字で書いてある。

「はい」

私の隣で、手が伸びた。

「あら、早川くん。お願いしてもいい?」

「うーっす」

陸都の方を見ると、なんだか誇らしい!って感じの顔をしている。

まあ、陸都と一緒なら平気かー…。

私は、そう思った。