芸能人くんの甘い溺愛。

陸都への説明を考えている私にはそんな呟きは聞こえなかった。

「なあ、明里」

うーん、高原くんは人気だから、迷惑がかからないようにしないと。

「おい」

SNSで拡散されたりしたら終わりだから、
陸都の誤解を生んだりはダメだから…。

難しいよ………!

「おいっ」

「わっ」

陸都に背中を叩かれる。

「いったぁ…」

「お前が話しかけても無視するからだろ!」

え、そうなの?

「ごめん、気付かなかった」

「はぁ?まじかよ」

陸都は呆れている。

「それで、どうしたの?」

「あのさ、さっきのことなんだけど_____」

『キーンコーンカーンコーン』

陸都の言葉は、チャイムに遮られてしまった。

「ん、ごめん。後でな」

「うん」

さっきのことって、陸都が引っかかるようなこと言ったっけ…。

分からないや。

まあ、後で聞けるから、いいよね。

「はーい、ホームルーム始めるよ〜」

美濃先生が教室に入ってきた。

「えーと、この前の文化祭実行委員の話なんだけど__」

高原くんには変装してきてもらった方がいいのかなあ。

でも、あのイケメンを一度でいいから見てみたい気持ちもある………!

明里、欲望に負けるな……!

高原くんの芸能界命がかかっているんだぞ……!

「瞳田さん?」

蒲田くんもだよね。