光里姉と蒲田くんのデートについても、答えが出てなかったのに…。

「た、たしかに…」

美菜は「感心、感心。」という様子。

「まあ私は、光里姉と明里の判断にお任せ、ってとこかな。いくら親友でも、デートくらいは、ねえ?」

久留美は、可愛らしい上目遣いで私を見てきた。

な、なんか、からかわれてる気がするっ………!

けど、久留美の優しさにじーん、としてしまう。

「私、久留美と美菜に頼りすぎだもんね…」

この前の応募の時も、色々……。

「あはは、いいんだよっ」

美菜が苦笑しながらも言う。

「私たちは親友でしょ?悩み事とかは言うルールあるでしょ?」

久留美が言った。

2人は天使というか女神………!

「2人ともいつもありがとう」

私は2人ににこっと笑う。

「こちらこそ」

久留美はふんわりと笑った。

「まっ、今日パンケーキ奢ってくれるからいいよん」

またパンケーキ…。

「ほんと、美菜って甘いものに目がないよね」

美菜の頭をぽんぽん、と撫でる。

「ふっ、それほどでも〜」

「いや、褒めてないでしょ」

久留美の冷静なツッコミ。

私たち3人は声をあげて笑った。

「あ、そろそろ教室行こ」

美菜がふと我にかえった。

「うん」

「そうだね」

私と久留美は返事をした。