久留美は、やっぱり優しいな…。

「え、マジ!?じゃー、パンケーキ奢りで!」

申し訳なさそうな久留美とは反対に、美菜はめちゃくちゃ乗り気。

「そーだよ!久留美も、いいの!パンケーキ、明里が奢ります!」

私が言う。

「え、えぇ…。じゃあお願いします…」

久留美は苦笑しながらも承諾。

「じゃあ、今日の放課後ね!!」

美菜は、目をキラキラさせている。

美菜は甘いものに目がないもんね。

このことを知った時、私は驚いたんだよね。

クールなスポーティー女子だと思ってたから、
意外でね。

「えー、久留美と明里、乗り気じゃないのー?」

「へ…?」

私は乗り気だけど……?

久留美も私も、口を開けて、ポカンとしている。

「え、だって、2人ともテンション低いしぃ〜」

口を尖らせる美菜。

「そ、それは、美菜のテンションが高いだけだよ?」

久留美がなだめるように言った。

「えっ、私だけテンション高い……?」

うん、高い。高いよ、めっちゃ。

私と久留美は無言で頷く。

「…」

美菜は顔を赤くしてしまった。

そんな美菜のギャップにまた驚かされてしまった。

『美菜可愛いね』

『うん』

私と久留美は目で意思疎通。

2人で、くすっと笑った。

すると、横を数人の女の子が通った。