「ふふっ、変な光里姉」
私が笑うと、優香里姉も笑った。
「だよね。なに、エベレスト級って……」
優香里姉がお腹を抱えて笑い出した。
なんだか、私もおかしくなってきて声をあげて笑う。
「ふふふっ、おかしい〜…!」
「あははっ、光里、センスあるって」
めちゃくちゃ笑ってる、私と優香里姉。
「ちょ、ちょっとーっ!私は真面目なんだけど〜っ」
と、光里姉。
訳がわからないけど、なんか面白すぎるんだけど…。
私たち姉妹は、しばらく笑い合っていた。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー
「おっはよ!」
「お、美菜。久留美。おはよ〜」
月曜日。
いつも通り賑わう昇降口。
「「明里っ、おめでと!」」
2人ははじけるような笑顔で言った。
「あ、ありがと…!」
私も精一杯の笑顔を返した。
「いや〜、私たちのおかげじゃなーい?」
美菜がニヤニヤして言う。
「うん!そうだよっ!美菜と久留美のおかげだよっ…!」
何から何まで手伝ってもらったんだもん。
「私、2人に何か恩返しするっ!」
私は決意を表明した。
腰に手を当てて、指を美菜たちに向けた。
「え〜、申し訳ないよ…」
久留美は、おどおどしている。

