「ひ、光里姉…!私、人気が少なくてデートできそうなところ探しておくね!」

「明里ぃ〜っ、ありがと〜」

光里姉と蒲田くんがうまくいくといいなっ……!

心からそう思った。

「おーい。将星くんから」

優香里姉が私の部屋に入ってきた。

優香里姉は、スマホを私と光里姉に見せた。

蒲田くんと優香里姉のトーク画面。

【将星:妹さんと連絡先交換したいんだけどー…いいかな?】

かっ、蒲田くん、なんて大胆な……!

光里姉は、頬を真っ赤にしてあたふたしてる。

「れ、連絡先……!ほ、欲しい…、けど…、私がもらっていいのかなぁっ……?」

申し訳なさそうに言ってるけど、

光里姉。

嬉しいのがバレバレだよっ…。

「じゃあ、あんたが返信しなよ」

優香里姉は、光里姉にスマホを渡した。

「えっ、うん」

光里姉は、打つ文字ひとつずつに心を込めているように見えた。

【優香里:妹の、光里です。私でよければ、連絡先交換させていただきたいです!】

短い文だったけど、光里姉にはこれで、体力の半分を使ってしまった様子。

「無理無理……、ハードルがエベレスト級にヤバいよ……!」

ハードルがエベレスト級って……。