「ふうっ……」

深呼吸をして、スマホと向き合う。

応募した日から、あっという間に1週間が経ち、結果発表の日。

【美菜:明里平気か〜?】

美菜からメッセージが届いた。

【明里:緊張してるよ笑】

時計の長針は、12と11の間を指している。

11:59。

あと30秒。

うーっ、ドキドキするよ〜…!

20秒。

10、9、8、7、6、5、4、3、2……

「いちっっ!」

『ピロリン♪』

通知が来る。

目を閉じて、もう一度深呼吸をした。

通ってますように………!

メールの通知をポチッと押す。

目に飛び込んできたのは____。



【第一次審査合格です。おめでとうございます。次の二次審査の日程は____。】

やったぁぁぁぁ!

思わず飛び跳ねてしまった。

その振動で、隣の部屋の光里姉が部屋に入ってくる。

「明里!もしかして、合格?」

「うんっ!」

私は満面の笑みを浮かべた。

「ゆかりねえーーーっ」

光里姉が、優香里姉を大声で呼ぶ。

さっき、一階にお客さんが来ていて、まだ優香里姉は対応の途中かもしれない。

でも、優香里姉はいつもと違って、焦ったような顔をして部屋に飛び込んできた。

「と、通った?」

「うん」

「おめでとっ………」

優香里姉は、にこっと笑った。

モデルスマイルだっ…!