そんな会話が聞こえてきた。

「「「……」」」

3人とも黙ってしまった。

り、梨紗先輩になんて、やっぱり敵わないよ……!

「あ、明里…、行こう」

久留美が心配そうな顔をして、私を呼ぶ。

「う、うん……」

ー ー ー ー ー ー ー ー ー

委員会も終わり、放課後。

私と美菜と久留美は、カフェで、高原くんのヒロインに応募中です。

「四次審査で演技やるらしいね」

「へえ〜」

エキストラじゃなくて、映画に出演するんだもんね〜。

「ほら、明里。最後だよ。住所だけ。」

久留美が言った。

ほんとだっ……!

「えーっと、神奈川県横浜市…………できた!」

家の住所を入力し、1番下の応募ボタンを押す。

「おつかれ〜!」

3人でハイタッチをする。

「2人とも本当にありがと!」

「いえいえ〜」

「一次通るといいね!!」

「うん!」

私がニコニコしていると、美菜がニヤリと笑ってこう言った。

「妄想通りになるといいわね!」

「ちょ、ちょっと〜!」

恥ずかしい……。

妄想したのは自分だけどね。

一次審査の結果が届くのは、来週の土曜日。

なんだか、そわそわする…。

受かりますようにっ………!