ウソツキハート




「なんかおかしーな。お前。どうしたんだよ?」



「なんでも、ない。」



視線を外す。あらたから。



そうだ。そんなの当たり前だ。



あたしはあらたの都合のいいオンナなんだ。



それは決まっていたことなんだ。



出逢ったときから、ずっと。



なにを期待していたんだろう。あたしは。



ただ黙って、カラダを差し出す。



それ以上でもそれ以下でもないのだ。



あらたにとって、あたしは。



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