「バカだな~俺はどっからどーみても『白』だろ。」 なんて、あたしを抱きながら笑うあらた。 「は?あらたは黒だよ、黒!!もー、真っ黒!!」 抗議の声をあげるあたし。 「お前は、まだまだだなー、俺の魅力に気がついてないな。」 自信満々のあらたは、 「でも、ま。白でも黒でもどっちでもいいわ。お前がここにいりゃーな。」 そうしてまた、あたしの頭を乱暴に撫でた。 あぁ…もう…。 その瞬間、思わず振り返っていた。 .