「とりあえず、今日はもう寝ろ。」 ベッドから立ち上がって、シャツを羽織ったあらた。 あぁ…。今日は帰っちゃうんだな…。 まぁ、当たり前のことなのだけれど。 「じゃーな。」 強めにあたしの頭を撫でて、あらたは部屋を出て行った。 なんだか体のだるさが抜けなくて、そのままゆっくり目を閉じた。 眠れるだろうか…。 あらたの痕跡が残る、この部屋で、独りきりで…。 .