「…べ、べつに…そんな…こ…と、」 俯きつつ、答えれば。 「ふーん。俺にウソついたらどーなるか、教えてやろうか?」 下げた視線の端に、近づいてくるあらたの姿を見つけて、思わず後ずさろうと試みれば、 「捕まえた。」 それより早くあたしの腕を掴んだ、あらた。 「逃がしたりなんて、俺がすると思う?」 口の端をあげて、笑った。 .