しばらく車を走らせたあらたは、あるマンションの前で車を停めた。
「ココ。俺んち。」
言いながら、車を降りた。
さすがに、ジーンズとシャツじゃ、まずいだろうとスーツを取りに来た、初めて入る、あらたの部屋。
ドキドキしながら、促されてドアを開けたあらたについて行く。
モノトーンで統一された、あらたらしい、シンプルな部屋。
着替えて来るから、適当にしとけ。
言われて取り敢えず、ソファーに座るも、なんだか落ち着かなくて、部屋の中を歩き回ったりして、そんな自分自身に、苦笑する。
せっかくだから、ほかの部屋も見てみようと、リビングの隣の部屋のドアを開けてみた。
「……え…、」
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