ウソツキハート



 「ーあ?確か、11時。」


なんていいながら、


「もうちょっと、寝る。」



ベッドに潜り込んだ、あらた。


「ちょっとあらた!行かなきゃ、駄目だって!!あらた、最優秀賞なんでしょう?!」


あのおじさんが、焦るわけだよ。主役がいなくちゃ、どうにもならないんだから。


あたしも焦りつつ、あらたをべッドから引っ張り起こした。



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