「若手のね、賞を取った画家さんたちの絵画展なんだけれど、中でも最優秀賞を取った画家さんの絵が凄いのよ。」 少し、興奮気味に話す彼女の頬はピンク色に染まっていて、今、腕に抱いている赤ちゃんの頬みたいだ。 「この間、主人と一緒に見に行って、思わずその絵の前で固まって動けなかったのよ。」 あなたもきっと、気に入ると思うわ。 赤ちゃんをあやしながら、あたしに微笑みかけてくれた。 .