ウソツキハート




「だから、ムボウビなんだよ。あんた。」



あたしに顔を近づけて、目を合わせた男。



冷たいその目は、目をそらすことをさせない。



「騒いで、みる?助けを呼ぶか?まぁ、完全防音だから無駄だろうけど?」



組み敷いた体は、身動きすらさせてくれなくて。



「流されてみればいーじゃん?」



あたしの耳元で囁いて、



目を合わせて、



キス、をした。



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