「お、あんず。こんなとこに公園なんかあるんだな。」 奥まった場所に、突如現れた公園。 滑り台やブランコやベンチ。 小さいけれど、一通りのものが揃っている。 「そうだね。こんなとこに公園があるなんて、知らなかったね。」 返したあたしの手を引くあらた。 ぽかぽかと暖かい陽射しと、柔らかく頬を撫でる風。 あたしたちの他に、人はいない。 「お弁当でも作ってくれば、良かったね?」 「おぉー、いいな、あんずの手作り弁当。」 横のあらたが優しく微笑む。 .