「ほら、行くぞ。カフェでコーヒーでも飲んで、散歩して、家に帰ってイイコトすんぞ。」 な?あたしをのぞき込んで、にやりと笑う。 そんなあらたの姿が可笑しくて、 「うん。イイコト、しよ?」 余裕の振りして返せば。 「寝かしてやんねーから覚悟しとけよ?」 また、あらたの手のひらがあたしの頭を撫でる。 不安や心配や悲しみ。 ひとまず、置いてしまおう。 あたしには、あらたが居てくれるから。 .