「好きなんだよ。俺、あんずが、さ?」 そんな唐突なあらたの言葉はあたしを固まらせるのには十分で。 カップに口を付けたまま、固まるあたし。 あらたがあたしを眺めているのがわかるけれど、前を向いたまま、横を見ることが出来ない。 「あんず。あんず。こっち、向け。」 そんなあらたの命令にも、体は言うことをきかない。 今、あらたはあたしになんて言った…? .