「わかったよ。じゃあナスは入れないから。冷蔵庫に戻しておいて。」 笑いながらあらたにお願いをして、あたしは野菜を刻み始める。 戻ってきたあらたは、横に立ってじっとあたしを眺めている。 「ちょっと、あらた。やりずらいんですけど…」 あまりに突き刺さる視線に耐えきれずに、あらたを振り返る。 「ん?だってあんずが料理してるとこなんてレアだからな。忘れないよーに刻みつけてんだよ。」 ふんわり微笑んで、あたしに言う。 .