「あらた、疲れたでしょう?ありがとう。」 言いながら、起きあがろうとするも。 「馬鹿。俺がこーしてたいんだ。黙って抱かれてろ。」 腕と胸の間にあたしを閉じこめた。 あらたの心臓のリズムが心地よくて、またも眠りに引き込まれそうになる。 「…夢…」 ちいさく呟かれた単語に、…ん?短く返せば。 「悪い夢見た。」 あらたの声が不安そうに揺れている。 そんなあらたは初めてで。あたしまで不安にかられた。 .