「手錠だよ。手錠。俺から逃げないように、な?」 はにかんで、笑う。 優しい。朗らか。意地悪、そうして、はにかむ。 あらたはいくつ、あたしに刻みつける気だろう? 色んな笑顔を。 左手首を目の前にかざしてみる。 そこには、頼りないほど細いゴールドの鎖。 鎖の真ん中には、大きさがそれぞれ違うパールが3つ、並んでいる。 「あんずにぴったりの手錠、だな?」 なんてまた、今度は照れて笑う。 .