ふわりと香る、澄んだ香水。 あたしを取り巻く空気が流れて、あらたが戻ってきたことを、知る。 ゆっくり顔をあげれば、 「いい子にしてたか?」 微笑む、あらた。 空白だった空間に、あらたがいてくれるだけであたしは、満たされる。 まるでそれは、ぽっかり開いた、心の隙間を埋めてくれるみたいだ。 悔しいけれど、今のあたしにとってあらたは、なくてはならない存在で。 あらたの気持ちがあたしに向いていなくても、構わない。 .