「なに、考えてんだよ。」 ぼうっとしていたあたしに、あらたが声をかけた。 「…ん?あらたのこと、考えてた。」 「そりゃどーも。」 言いつつ、唐突にあたしの手を取ったと思えば… 「……!」 呆然と見つめるあたしの目の前で、手の甲にキスを落とした。 「実はさ、俺も考えてた。あんずのこと。」 ま、俺は今だけじゃなくてずっとだけど、な? おまけにそんなセリフまで付け足すあらたは、余裕の確信犯だ。 .