通行人が道の真ん中で立ち尽くす、あらたとあたしを好奇の目で眺めていく。 綺麗な男となんの変哲もない、普通の女。 みんなが避けて歩くのは、あらたのお陰だと思う。 こんなに綺麗な男。 あたしだって他人だったら、遠巻きに眺めながら歩くだろう。 俯きながら、為すすべもなくただ、立ち尽くす。 そんなあたしの頭に、あらたの手が乗った。 .