「そんじゃ、行くか。」 もう一度、あたしの手を握って歩き出すあらた。 「ちょ!どこに行くの?」 手を引かれてただ、歩くしかないあたし。 「んー?デート。たまには、いいだろ。」 一度振り返って、あたしに告げた。 今日の仕事は早番だったために、今はまだ一時過ぎで。 明るい屋外をあらたと手をつないで歩くなんて。 なんだか、悪いことをしているようで。 訳もなく、きょろきょろと辺りを見渡したりして。 .