「あぁ。こないだ、車ん中で寝たからな。そん時についたんだろ。」 前を向いて運転しながら話す、あらたの横顔を見つめた。 その時に、誰か隣にいたの? もしかして、彼女? 聞きたい。聞けない。だけど聞いたら、ダメだ…。 あたしの感情は、もう総てあらたのもの。 あらたがいなくなってしまったらあたしは、きっと、ダメになってしまうから…。 だから結果が恐いことは、聞いたり出来ない…。 出来るわけが、ない。 .