ウソツキハート




そんなあたしの態度に、



「なんだ?ブランケットじゃ足りないのか?俺が、あっためてやろうか?」



急に運転席から身を乗り出してあたしをのぞき込んだ。



右手はゆっくりあたしが着ているワンピースを手繰り寄せて、太ももを撫でる。



「…っ!ありがとうっ!!ブランケットで大丈夫…です!!」



あわててあらたの手を払う。



と、



「そ。ざーんねん。」



なんて、からかうように笑って、車をスタートさせた。



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