ウソツキハート




「なぁーに、赤くなってんだよ。らしくねー。」



真っ赤に頬を染めて、俯いたあたしの髪の毛をくしゃくしゃと乱したあらた。



「ほら、早く着替えろよ。あ、手伝ってやろうか?」



にたりと笑って、早くもあたしのトレーナーに手をかける。



「ちょ!いいってば!!」



その手を払って、ベッドルームからあらたを追い出した。



思わずドアにもたれて、そのままずるずると座り込む。



『女の子』だなんて。



なんだか…照れる。



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