「目が覚めて本当に良かったです。あ、それでね、ちょっと聞きたいことがあるんだけど。」
なんだろう…
「はい、なんですか?」
「君が運ばれてきた時、制服で隠れている部分にあざがあったんだよね。それも少しじゃない。たくさん。」
「あ…すいません。見苦しくて…」
見られてしまった。
「ううん。謝らなくていいんだよ。そして、今の時期は暖かいけど君は長袖を着ていたよね?左腕…」
「っ…ごめんなさい…ぅぅっ…」
「こちらこそごめんなさい。なにか思い出させるような聞き方をしてしまって…でも何か話したくなったらいつでも呼んでね。聞きますから。」
頷くことしか出来なかった。
