しばらく、私の部屋で曲を聴きながら、お喋りをして、お昼近くになって律さんがオススメのお蕎麦屋さんに連れて行ってくれた。
にこにこしている、お父さんとお母さん。
古民家みたいな外観と、二人の笑顔がとても合っている。
「おやおやおやー、女のひと連れてくるの初めてだねぇ」
お冷のコップを私と律さんの前に置きながら、お母さんが律さんに話しかけている。
「そうなんです。ずっと好きで、やっとここまでこじつけました」
「あらー彼女かい」
「はい」
ポンポンと交わされるふたりの会話に混じる、「彼女」の単語がこそばゆい。
「何にしますか?」
メニューを渡してくれながら、律さんが微笑む。
「あ、えっと、律さんは何にするんですか?」
「いっつも、えび天そばなんですよねー、舞茸の天ぷらも載ってて、旨いです」
・
にこにこしている、お父さんとお母さん。
古民家みたいな外観と、二人の笑顔がとても合っている。
「おやおやおやー、女のひと連れてくるの初めてだねぇ」
お冷のコップを私と律さんの前に置きながら、お母さんが律さんに話しかけている。
「そうなんです。ずっと好きで、やっとここまでこじつけました」
「あらー彼女かい」
「はい」
ポンポンと交わされるふたりの会話に混じる、「彼女」の単語がこそばゆい。
「何にしますか?」
メニューを渡してくれながら、律さんが微笑む。
「あ、えっと、律さんは何にするんですか?」
「いっつも、えび天そばなんですよねー、舞茸の天ぷらも載ってて、旨いです」
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