No rain,No rainbow

「…あの…、私は、律さんに見合いますか?私で、いいんですか?」

「あなたが、いいんです」

私から出た問いに、遮るような速さで答えた律さん。

「オレはどんなあなたも、好きです」

どんな感情も、どんな言葉も、どんな思いも、考え方も。

「でも、ね」

優しい目で私を見つめて、

「そういう言い方は、出来たらやめてほしいなぁ」

「そういう…言い方…」