No rain,No rainbow

手持ち無沙汰で、インテリア雑誌をめくる。

「はい、どうぞ。熱いから気をつけて」

律さんが、カップに入ったコーヒーを手渡してくれた。

「わ、ちょうど飲みたかったんです。ありがとうございます」

律さんは、なんでもわかってるなぁ。

つぶやいたら、

「わかってますよ?あなたのことならなんでも、ね?」

私を上から見つめる律さん。

その目は優しい。

見つめられたら、ふいに恥ずかしくなって、それを隠すように雑誌に目を落とす。